
骨盤(腸骨):
・左右二枚の板形の腸骨で構成。
・前方は細い岬、恥骨で左右結節されている。
・後方は、仙骨(尻尾)を挟んで左右結節されている。
つまり、前方と後方の
二点支持で形成されている。
軟弱構造:
・力学的には、二点支持よりも、三点支持の方が、頑丈。
・しかし骨盤は二点支持なので、弱い構造。変形し易い。
・大きな部品で出来ているが、力学的には
軟弱な構造。
・例えば、卵の殻を四分割し、そのうちの、二枚だけで囲んだ二本足のドームは、捻れ応力に対して非力。幸い後部の(仙骨を挟んでいる)仙腸関節が頑丈なので(グラグラと動かないので)日常生活の範囲中では心配は無い。
実験:
スプーンを仙骨/脊柱とみなして、掌を骨盤とみなして、骨盤のグラツキを擬似体験できます。
>先ず、掌を合わせます。
>次に、手首でスプーンを挟みます。スプーンの凸方向を手前にします。スプーンの握りを上に向けます。
>最後に、中指の先端同士をつけたまま、ボールを包むような気持で、掌でドームを作ります。
イメージしてください。中指の先端が「恥骨」です。スプーンの凸部が「仙骨/尾骨」です。
さあ如何でしょうか?。グラグラと捩れ/捻りやすい、不安定な軟弱構造。
骨盤が開く?:
患者さんからの相談で「骨盤が開く…」という言葉を多々耳にする。しかし、私には理解不能。
骨盤は(柔軟な)二点支持構造なので・・
・前部が開けば、後部が閉まる。
・後部が開けば、前部が閉まる。
・上部が開けば、下部が閉まる。
・下部が開けば、上部が閉まる。
・右坐骨を前に押せば、右上腸骨稜が後ろに下がる。
・右上腸骨稜を前方に捻れば、左上腸骨稜が後方に捩れる。
・妊娠すれば、関節が緩んで、全体的に膨らむ、
等々、現象は千差万別多種多様。
療術師の悩み。患者からの「骨盤が開いた」の訴えがあっても、何処がドチラに開いたのか、理解困難/区別不能。
骨盤調整:
接合ポイントは前後の二箇所のみ。
1)恥骨結節。
2)仙腸関節。
施療:
上記の一箇所ごとに、ポイントを絞って調律。どちらも、矯正原理は同様。
@:(必要/充分に)離す。
A:接合面を正常位置に合わせる。
B:填め込んで固定する。
・ただし、捩れ方向の矯正は、二方向から同時に矯正すると安全。(辣腕の療術師が二名いれば効率向上)
・接合ポイントは二箇所しかないので、骨盤調整アライメント(関節調律)は技術的に簡単。一日での好転も望める。
・体が大きい患者さんでも、その重い体重を活用して矯正可能。
注意:
妊婦さんの骨盤は微妙。骨盤調整施術は、出産後まで延期するのが無難。
養生訓:
市販の骨盤矯正ベルト/骨盤矯正バンド、利用上の注意点。
骨盤の開き具合は、個人差が大きいのです。百人百様/千差万別です。
だから、貴女の骨盤の特性に適合した製品を、適合した部位に、正し強さで、適度な時間、装着してください。
「骨盤矯正」。正しい矯正技術は、奥が深くて、難解です。
「コルセットを買って、腰に当てれば、それで良い」と簡単に思ったら、大間違いです。病院から支給された矯正ベルトも、装着位置が少しズレただけで、逆効果になります。一種類のコルセットで、誰にでも適用できる製品は、私は知りません。
賢い患者さん。自己の骨の構造を勉強してから、正しい装具を正しく装着すれば、早期に好転可能です。

この装着法では、骨盤上方ばかり締めているので、他の方向は開きっぱなし。多種の弊害症が出る畏れがある。
ニックネーム 那須高原/林療術院 at 19:46
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仙・寛・膝・踝